新日本電工

人的資本経営

人的資本経営

基本方針

当社グループでは、労働人口が減少し続ける環境下において、中長期事業戦略を支えるための人材の確保と定着、従業員一人ひとりの価値の伸長を図ることを最重要課題の1つととらえています。採用手法やツールを充実させながら採用活動を強化するとともに、多様な働き方を可能にする制度を調え、DE&Iを推進することでエンゲージメントを高めていきます。
2030年「あるべき姿」の実現に向け、引き続き企業価値向上の中核となる人的資本経営の基盤強化への取り組みを進めてまいります。

人材戦略

人材戦略の概念図

人材戦略の概念図

当社グループは、中長期事業戦略および事業継続に連動した人材を確保することと、付加価値創造を可能にする人材の育成をターゲットとしています。
そのためにDE&I、人権尊重、多様な働き方、ウェルビーイングといったサステナビリティを重視した労働環境の整備と人への投資を継続し、従業員のエンゲージメント向上を図ります。この戦略を企業文化として組織・風土に定着させることで、中長期事業戦略の達成を目指します。

人材戦略の取り組み

人材確保

  • 知名度向上への取り組み
  • 奨学⾦返還⽀援制度の導⼊
  • リファラル採⽤制度の導⼊
  • 報酬(処遇改善)
  • 採⽤ブランディング⼒の強化

人材付加価値創出

  • 育成研修
  • 国内留学制度
  • DC&M活動
  • 管理職と社長の対話

人的資本経営基盤強化

  • ウェルビーイング経営
  • エンゲージメント向上
  • 多様な人材の活躍、キャリア支援

採用人数の推移(人)

採用人数の推移(人)

人材確保

労働人口減少の中で、有為な人材を確保することは当社グループの成長にとって不可欠です。給与処遇改善や知名度向上を通じた採用力の向上と採用手段の拡充、人事制度の見直しなどを進めながら、積極的な採用活動を展開し優秀な人材の確保・定着を図っています。

知名度向上への取り組み

人材確保において会社の知名度が求職者の応募・内定受諾にますます重要な要素となっています。そのためBtoBの製造業である当社の知名度向上に向け、様々な取り組みを積極的に行っています。

徳島大学徳島大学

茨城工業高等専門学校茨城工業高等専門学校

学校施設のネーミングライツを取得

当社の工場拠点近くにある国立大学と国立工業高等専門学校とのネーミングライツ契約を締結しました。徳島大学では大学内図書館に「新日本電工ラーニングコモンズ」の愛称で、茨城工業高等専門学校の学内広場では「新日本電工eng創造スクエア」および学内食堂に「新日本電工あつまる食堂」のネーミングライツを取得しました。学生や教職員のみならず地域住民、来校者にアピールすることで知名度向上の取り組みを行っています。

奨学金返還支援制度を新設

総合職の採用強化、雇用安定を目的として奨学金返還支援制度を新設しました。対象は2026年4月以降に当社へ入社する従業員で、支援額は技術系総合職で最大360万円、事務系総合職で最大240万円を支援します。会社が従業員の奨学金返還を支援することにより、安心して長く働ける環境を整えました。今後も従業員の定着に資する制度の整備を進めます。

リファラル採用制度

従業員の人脈を通じて、信頼できる人材の紹介により人材の獲得につなげることを目的として、リファラル採用制度を2025年4月から導入し、採用実績を上げています。採用力の強化だけでなく、定着率を高めることにも寄与すると考えています。

報酬(処遇改善)

従業員の処遇を改善することは人材の確保、人的資本への投資、事業成長という好循環を実現するうえで重要であると考えています。春闘では2026年まで5年連続でベースアップを実施しました。

採用ブランディングの強化

求職者との最初の接点であるウェブサイトは情報量と使いやすさが重要と考え、2024年12月に技術職・事務職・研究職向けに新たに採用特設サイトを立ち上げました。2025年には工場の操業や設備管理などを担う技能職向け採用サイトを作成、工場採用リーフレットとも連動させる等、採用コンテンツとしてのウェブサイトの充実化を図っています。

人的付加価値創出

人材を競争力の源泉としてとらえ、OJTによる育成を主体とする教育研修や成長機会を提供することにより付加価値の創出に取り組んでいます。

育成研修

階層別研修

研修の様子研修の様子

将来、会社の経営を担う人材を育成するため、階層別研修を実施しています。若手従業員は社会人として求められる基礎的素養を育み、中堅従業員は「リーダーシップ」や「マネジメント」といった研修の受講により、部下の育成、組織やチームの目標を達成するために必要な能力を学ぶなど、様々な研修を提供することで本人の成長を促しています。管理職は、新任管理職研修、部長候補者研修を定期的に行い、それぞれの役職に応じた役割や心構えを学んでいます。また、環境の変化に対応したサステナブルな経営を推進する経営幹部候補者の育成を図っており、若手従業員から管理職、経営層まで連動する研修を通じて経営理念を実践できる人材を育成しながら、企業文化への定着を目指しています。

女性の活躍(女性リーダー研修)

女性活躍推進については2016年に女性活躍推進委員会を発足、社内制度の充実や研修、社内広報による意識改革などの活動を続けてきました。現在は、多様な意見を経営に反映させるため、女性管理職比率を2027年に2%とすることを目標に定めています。2024年には管理職候補者への女性リーダー研修を実施しました。現在は女性管理職比率が1.6%となっています。

国内留学制度(産業技術短期大学への留学)

会社の業務に有用な人材を育成することを目的として、国内留学制度を設けています。

石井

利用者の声
妙高工場 設備課 小林 大貴

本制度は、非常にメリットの多い制度だと私は感じています。理由はいくつかあるのですが1番のメリットは、一回社会経験をしたうえで再び学びの場に身を置けることです。それにより、自分の学びたいものが明確になっているので、より勉学に対し能動的に取り組むことができています。
また、他企業の派遣生との交流や新しい環境での生活など働いていた時とはまた違う様々な刺激を受けることができ非常に学びのある時間を過ごせると感じます。
働いていた時より自分に使える時間が増えるので、勉学は勿論、自己成長のために様々な経験をすることができるかと思います。
私もこの制度のおかげで、様々な資格に挑戦することができています。この2年間で多くの知識や経験を得て、企業の成長や自身のこれからの成長につなげていきたいと考えています。

DC&M活動

企業が持続的に成長するためには、現場力の維持と向上が欠かせません。そのため、製造や設備に関する技術や技能を習得するための教育訓練計画を策定し、完了後に力量評価を実施しています。また、「継続的改善」を実現し、成長を支える「自律的で強い職場」を育むことを目的に、マネジメント層の積極的な関与を高めた小集団の取り組みであるDC&M(DenkoCircle&Management)活動を全社的に展開しています。

管理職と社長の対話

2024年より社長と全管理職との対話を春と秋の年2回実施しています。2025年は管理職が「あるべき姿の実現に向けて取り組むべき課題と社長への質問」をテーマとして事前レポートを作成したうえで社長との対話に臨み、各グループでそれぞれの意見を交わしました。また、2026年4月には、2030年のあるべき姿の実現に向け、組織の実力を一層高めることを目的として、管理職が作成したレポートをベースに全役員で議論する役員合宿を行っています。こうした取り組みと並行し、当社では各職場・各階層において対話を通じた情報の共有とコミュニケーションの活性化を進めています。

教育研修費の推移(百万円)

教育研修費の推移(百万円)

人的資本経営基盤強化

当社は人的資本経営の基盤強化のため、DE&I、働き方改革、エンゲージメントを通じてウェルビーイング経営、ダイバーシティ推進に取り組み、多様な人材が安心して働くことができる職場づくりに向けて、それぞれが活躍できる制度や環境の整備を行っています。

ウェルビーイング経営

柔軟な働き方

時間と場所に制限のない柔軟な働き方を推進し事務職については、フレックスタイム制度やテレワーク制度を導入しています。また出産・育児、介護、配偶者転勤のために退職した従業員について再入社を認めるキャリアリターン制度も整えています。

  • テレワーク制度
  • フレックスタイム制度
  • キャリアリターン制度

子育て、介護と仕事の両立

2019年および2021年に「くるみん」認定を取得した後も、当社は仕事と育児の両立支援を一層強化してきました。育児休業制度については法定基準を上回る内容に加え、休業期間の一部有給化を継続するとともに、従業員本人に加えて上司にも制度説明を行い、育児休業や短時間勤務制度への理解促進を図ってきました。これにより、制度の活用を後押しする環境づくりを進めています。また、年次有給休暇については法定を上回る年間6日以上の取得を義務化し、休暇取得の促進に取り組んでいます。2025年の年次有給休暇取得率は78.6%でした。さらに、ノー残業デーを実施し時間外労働の削減に向けた取り組みを進めるとともに、子どもの学校行事参加休暇を制定するなど、ワークライフバランスの向上に努めています。
加えて、多様性や働き方に関する理解を深めることを目的とした研修を継続的に実施し、従業員一人ひとりの意識向上を図ることで、相互に支え合う職場風土の醸成を進めてきました。こうした取り組みの積み重ねにより、当社の両立支援は「くるみん」認定取得時から一段と進展し、2026年2月に「プラチナくるみん」認定を取得することができました。今後も、仕事と育児のさらなる両立に向けて取り組んでまいります。

くるみん

  2025年 2027年
有給休暇取得率 実績 78.6% 目標 70%以上
男性育児休業取得率 実績 88.8% -
  • 有給休暇の半日単位での取得制度、年間6日の取得義務化
  • 法定を上回る育児休業制度(一部有給)
  • 育児のための短時間勤務(小学校3年生終了まで)、勤務制限(時間外、深夜など)
  • ベビーシッター料金の補助
  • 子の看護のための特別休暇・積立年休活用(有給、最大10日)
  • 子の学校行事に参加するための特別休暇(有給、小学3年生まで)
  • 介護休業制度(介護休業の取得期間1年間)、介護休暇(有給、最大10日)

心身の健康ケア

従業員が、心身ともに健康に働き、最大限のパフォーマンスを発揮できるよう健康診断や健診結果のフォローに取り組んでいます。

  • 健康診断に加え、人間ドック費用を補助
  • 女性特有のがん疾患の早期治療につながる特定健診の全額補助
  • インフルエンザ予防接種費用の全額補助
  • ストレスチェックの実施(過重労働と判断した際には、速やかに産業医面談を実施する体制を確立)
  • ストレス軽減措置として外部に専門家集団からなる相談窓口を設置
  • メンタル疾患による休職時・復職時に産業医面談を実施
  • 休職者の復職時におけるトライアル勤務制度の導入

エンゲージメント向上

エンゲージメントサーベイ

会社への貢献意欲・愛着心の向上は、人材の定着や組織の活性化と密接な関係があります。2023年からエンゲージメントサーベイを定期的に実施し、課題の可視化を図っています。2025年は女性従業員におけるすべての主要項目において前年から大幅なスコアの改善が見られました。また、現場第一線を支えている、徳島工場の合金鉄製造部門で働く従業員と本社人事部門とのグループ面談を行い、それぞれの思いや疑問などをヒアリングし問題の把握に努めました。今後も継続的にサーベイを実施し、課題の把握と対応に努めながら、エンゲージメント向上を進めていきます。

従業員持株会向け譲渡制限付株式(RS)インセンティブ制度を導入

創業100周年を記念して、従業員持株会を通じた譲渡制限付株式(RS)の取得機会を創出するインセンティブ制度を導入しました。この制度の目的の1つは当社および当社の子会社の従業員の福利厚生の増進策として、従業員の財産形成の一助となることです。また、同時に持続的な企業価値の向上を図るインセンティブを従業員に与えることで、株主の皆さまとの一層の価値共有を進めることも目的としています。
企業価値の向上が従業員の働きがいの動機づけとなり、全社一丸となって会社のさらなる成長を目指します。

多様な人材の活躍、キャリア支援

障がい者の活躍

障がい者の雇用については、重要な社会課題であるとの認識のもと、雇用の促進と働きやすい職場環境の整備に努めています。加えて、当社グループでは障がい者支援施設と連携を行い、施設外での就労が困難な障がい者の方へ、施設内で行える製造作業の業務委託を行うことで職業訓練や就労の場を提供しています。
こうした業務委託は当社グループの生産体制においても欠かせないものであり、これからもお互いの協力関係を長く継続してまいります。

2025年雇用率 1.85%

CSR「キャリア教育」

神栖第二中学校による企業訪問学習

神栖第二中学校による企業訪問学習
茨城県にある神栖市立神栖第二中学校より「キャリア教育」の一環として当社を訪問したいというご希望をいただき、同校生徒の企業訪問をお引き受けしました。当社が行っている事業を知り、働くうえでのやりがいや面白さに触れることで、自らの将来の職業を考えるきっかけや、事業活動を通じた地域社会への貢献といった実践的な学びを提供できるよう、引き続きキャリア教育への支援活動を行ってまいります。

人権の尊重

当社グループは、経営理念を実現するうえで、法令遵守および人権の尊重は企業が果たすべき社会的責務であると同時に、欠くことのできない倫理規範であるとの認識のもと「新日本電工グループ人権基本方針」を定めています。人権を尊重する風通しの良い職場づくりにより、性別や国籍、学歴等に関わらず従業員一人ひとりが個性と長所を活かし、多様な人材が持つ様々な魅力を最大限発揮できる企業を目指しています。

新日本電工
グループ
人権基本方針

  1. 1.人権の尊重
  2. 2.差別の撤廃
  3. 3.ハラスメント行為の禁止
  4. 4.強制労働および児童労働の禁止
  5. 5.労働安全衛生の確保
  6. 6.救済への取り組み
  7. 7.教育と研修
  8. 8.情報開示



カスタマーハラスメント対応方針

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