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お知らせ

環境システム事業 新イオン交換無機結晶を開発

2023/03/16

 当社は、環境システム事業でイオン交換樹脂を用いた排水処理装置と純水製造装置を販売しております。

 この度、信州大学発ベンチャー企業であるヴェルヌクリスタル株式会社および信州大学と共同で、イオン交換樹脂には無い水処理機能を有する新イオン交換無機結晶を開発しました。 

 イオン交換樹脂は水中のイオンを吸着する機能を有する有機樹脂で、当社ではこの機能を利用して水処理装置を作製しています。例えば、工業排水中からクロム、ほう素、ニッケルなどを除去して排水浄化する排水処理装置を販売しております。また、イオン交換樹脂で全ての不純物イオンを除去して純水を製造する装置も販売しており、水素製造やバイオマス発電などに使用されています。 

 今回開発した新たなイオン交換無機結晶は、イオン交換樹脂には無い優れた水処理特性を発現するものです。具体的には、リンや窒素などを選択的かつ高効率に吸着することができるため、各種工場からの排水を循環再利用することができるようになります。また、廃棄処分されるめっき液(無電解ニッケルめっきなど)の延命化も可能となります。 

 今後、当社は今回開発したイオン交換無機結晶を活用した水処理循環装置の開発を進め、2年後の実用化を目指してまいります。

お問い合わせ先:総務部 広報IR課 03-6860-6800

【用語解説】

イオン交換樹脂
イオン交換能力を有する有機樹脂のことです。イオン交換基を付加した高分子であり、水中の不要な重金属イオン等を吸着する能力を有するものです。

新イオン交換無機結晶
イオン交換できる酸化物結晶のことであり、今回開発したのはイオン交換樹脂では不可能であったリンや窒素を選択的に吸着できるという新しい水処理機能を有するイオン交換無機結晶です。例えば、このイオン交換無機結晶を用いると、不要なリン化合物を吸着除去し、有用なリン化合物をそのまま残して再利用するということができます。

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イオン交換無機結晶を活用した水処理循環装置
今回開発した新イオン交換無機結晶は、不要イオンを選択的に吸着して有用なイオンを残すので工場で使用する水を循環して利用できる装置を開発できます。イオン交換樹脂を使用した水処理装置ではこのようなシステムにすることが困難であり使用した水は放流するのが殆どでした。

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イオン交換無機結晶を活用しためっき液延命処理システムの応用例
無電解ニッケルめっき廃液に含まれる不要イオン(亜リン酸)を選択的に吸着して有用なイオン(次亜リン酸)を残して精製し再利用できるようにします。これによりめっき液の延命化ができるようになります。

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